今月一緒にお配りするクラスだより。
5歳児すいかぐみの紙面には
『しょうらいのゆめ』と題し、
15人の夢が描かれています。

先月の「勤労感謝の集い」の流れから、
どんな仕事に就きたいかという
問い方をしたそうです。
「○○になりたい」だけでなく
「○○な○○になりたい」と描いている子どもが
いたことに頼もしさを感じました。

以前に記述しましたように、
この子たちが大人になるころには、
今にはない職種、無くなってしまう職種があると
言われています。
だからこそ、働くことへの動機が
仕事の内容と関連付けられていることが
大切になってくる気がします。

最近のCMで
心にひっかかるものがあります。
仕事帰りに一人でカラオケボックスに入り
「今の仕事向いてな~い!」と叫ぶ女子に
マスコットキャラクターが可愛く寄り添って
転職を促すというものです。
何をもって向いていないと思ったのか、
そもそも何がしたくてその仕事に就いたのか、
転職したとしてまた不具合なことがあったら
乗り越えて成長することから
逃げて何度も転職をするのか?
いったいどうなんだ!と…
人材派遣会社の架空の設定に
そこまで熱く憤る自分も
未熟者であることをどうかお許しください。

しかし、これから働こうという若い人たちや、
こうして夢を描く子どもたちに
あまり視てほしくない内容です。
有効求人倍率が高いことによる
社会現象なのかもしれません。
近い未来を背負って立つ子どもたちが、
それぞれの仕事の使命を感ながら
生き生きと働ける社会でなければなりません。
そのために私たちにできることなど微力ですが、
私たち自身が生き生きと子どもたちに関わり、
一人ひとりの自尊感情を育み、
丈夫でしなやかな土台づくりを
大切にしたいと思います。

描かれた15の夢が、
ひとつでも多く叶うことを
私も夢見ています。