ふじのもり保育園の大切な仲間、
うさぎのふわりちゃん。(実は男の子でしたが)
お盆や年末年始は保育園から連れて帰り、
私の家で過ごしています。
暑さもまだまだ続きますし、少し涼しくなった
中秋の名月くらいまでには
保育園に連れてくれば良いか…と
安易に考えておりました。
子どもたちからも特に早く戻ってきて
ほしいというリクエストは無いものと
感じていたからです。

それに、以前 動物病院を受診した際に、
獣医さんから
「学校や保育園で飼育されている動物は
少し寿命が短くなるよ。
やっぱり子どもがたくさんいると
落ち着かないしストレスも溜まるからね。」
と言われたことも心に引っかかっていました。

ところが先日、3歳児の男の子に
こう言われたのです。
「ふわりちゃんはいつ帰って
きてくれるの?寂しくて涙が出そうや。」と。
長いまつ毛の向こうの澄んだ黒い瞳が、
少し潤んでいるようにも見えました。
感服!ノックアウト!です。
彼が毎日どんな思いで待っていたかと思うと、
「本当にごめんね。」と謝りました。
いつもいるから当たり前ではなくて、
いなくなったら寂しいと思う気持ち、
寂しいと涙が出そうになると
言葉に出して言えること、彼の豊かな情緒、
優しい心情に心打たれずには
いられませんでした。
もう1日も猶予は許されません。
翌日早速、園に連れてくることにしました。

その日の朝、爪を切るために
動物病院を受診しました。
以前とは違う病院です。
視診、触診しながら見事な手つきで
爪切りをする獣医さんが言いました。
「みんなに大切にかわいがってもらってるんだね。」と。
(そう、そうなんです。いなくなったら
涙が出そうなくらい愛されていて、
みんなから慈しまれて生きているんです!)
と心の中でガッツポーズをしました。

やがて訪れるであろうお別れの日が
怖くなりますが、それでもみんなで命の限りまで、
鮮やかに感じながら大切に飼育する責任を
改めて感じました。