先月の終わりには
園でもハロウィンを催しました。
そもそもの宗教的、民俗的な由来はさておき、
園では地域の親しい方と
触れ合う秋の行事となっております。
今年もかたちの良いかぼちゃを求め、
ジャック・オ・ランタンづくりに挑戦しました。
園庭で作業する私の周りに、
たくさんの子どもたちが興味津々に集まります。
決して器用ではない私が、大きなかぼちゃを
両足の間に抱え込み、ナイフを握りしめ、
奮闘する姿を前に、
ある男の子がつぶやきました。
「そんなんせんでも、
黒い紙に目と鼻と口の形描いてな、
切り抜いてな、貼ったらええやん!」と。
必死にかぼちゃをくり抜いていた私は
その手を休めて、
しみじみと
「そうだよねー!」と大きく頷きました。
その合理的な発想を思いつき、
言葉にして提案してくれたことを
嬉しく思いました。
そう言いながらも、両手をオレンジに染めて
果肉と汁を浴びながらひたすらくり抜いて
ついに完成させたジャック・オ・ランタン。
残念ながら
腐食しやすくなりそれは短命です。
(確かにその男の子の
言うとおりにしたほうが、長持ちもするな・・・)
と思いながらも
この、非合理的で遠回りなことに
なぜか小さな達成感を感じるのでした。