今年で18年目を迎えた園庭の柿の木。毎年、プールの頃くらいに青い実をつけ、運動会の練習が進むにつれて色づき始め、ハロウィンの頃に収穫を迎えています。
園庭の片隅でずっと子どもたちを見守っているかのようです。鳥たちの嗅覚は流石で、食べごろに熟した柿から器用に食していきます。
2~3個食べ始めたら収穫のサイン。子どもたちが網を構えて見守る中、高枝切ばさみを使って収穫しました。いつになくたくさんのカラスが上空を飛び回り、けたたましい鳴き声が響きます。きっと自分たちの食糧を横取りされるのを怒っているのかもしれません。
そばにある樫の木にはヒヨドリが集合し、叫ぶように鳴いています。「ちょっと、ごめんね。」何だか少し申し訳ない気持ちになり、少しは収穫せずに置いておくことにしました。4日後に行くみかん狩りの予習をしたすいかぐみさんが、切り取った枝からくるくると回して上手に実を外し、あっという間にきれいに並べて数を数えてくれました。その数、70個!170個採れた昨年に比べると随分数は少なめですが、一つ一つが大きく立派に実っていました。
実りゆく秋、子どもたちの知性や感性も豊かに熟し、その次の育ち(就学)へ向かっていく姿と重なるようでした。