先月は保育参観へのご参加、誠に有難うございました。
卒園を控えた5歳児保護者様を対象に、昨年より「CAPプログラム保護者向けワークショップ」にご参加いただいております。CAPプログラムとは、子どもが自分の心と体を大切にして生きていくための人権意識を育み、あらゆる暴力から守るためにアメリカで開発されたプログラムで、保育者、保護者、子どもに向けて3つのプログラムを経て完結します。
暴力とはおよぞ無縁の、大切に育ててこられた子どもたちばかりかと拝察いたしますが、1つの生命として生まれた子どもが、持てる力を発揮し、未知の可能性を豊かに伸ばして生きていくためにはその子どもの人権が大切に守られていなくてはなりません。それは子どもにとってどんな環境かというと、安心して活動できる家庭や保育園のなかで、様々な経験を重ね自信を獲得し、健全な意欲を持って自由に未来を選択できているということです。
極端に思われるかもしれませんが今この同じ地球では、何か月間も戦火におびえ、はかり知れない不安のなか不自由な生活を強いられている子どもたちがいます。
平和を尊ぶと同時に、子どもの安心・自信・自由を丁寧に育むことの大切さを改めて心に刻みました。悪気のない無関心や、根拠のない思い込み、日常の疲れなどによる情緒の乱れなどから奮われる大人の強い力が、時として子どもを不安にし、自由を奪うこともあります。
人の助けをかりたり、自身を労わったりしながらかけがえのない「命」をともに育てていけたらいいですね。そうして育まれた子どもが、自分も他者も大切にしながら健全な自立に向かい、持てる力を発揮して生き生きと人生を歩む未来を夢見て、願って…。