~桃栗3年柿8年~江戸時代に作られたいろはかるたに読まれたのが始まりだそうです。
物事が一朝一夕には実現できるものでなく、長い年月にわたって努力を重ねることが大切だという意味合いで使われます。
16年前の開園当初は実がついたとしても方手の指で数えるほどでした。年を重ねるごとにたくさんの実をつけてくれるようになりました。昨年は確か110個ほど、今年はどうかなと思いながら、すいか組の子どもたちにお手伝いしてもらい、収穫作業に取り掛かりました。
たわたに実っていましたので、最初は採りやすいところから。不慣れな高枝切りばさみに苦戦し始め「残りは鳥さんに置いといてあげない?」と守りに入ろうとする私に「台もってこよか?」「こっちからのほうが採りやすいで」「もっと集中して!」「まだまだ採れるで~」と優しくも厳しい子どもたちのサポートについ夢中になってしまい、ほとんどの柿を刈り採りました。
その数170個超!
お恥ずかしながら、すでに手首や背中に鈍い痛みを感じております。残り少なくなった時に、メジロが飛んできて、一瞬目が合ったような「そこまで採るか?」と恨まれたような…。来年は本当にもう少し鳥さんの分を残しておこうと思いました。すっかり実がなくなりさっぱりした柿のきに向かって、最後はみんなで「ありがとうございました。」と言葉をかけました。長きにわたって根を下ろし、生命を育み続ける営みに、感謝と敬意を払い、ふじのもり保育園もそうでありたいと願うのでした。