園庭の片隅にしゃがみ込んで、
夢中になってダンゴムシを探す子どもの姿、
そぉーっとバケツに入れて大切そうに見せてくれる姿、日常的な風景です。
園庭のダンゴムシ、すいかぐみで飼育しているアゲハ蝶の幼虫、
うさぎのふわりちゃん、
もう少し季節が進むと網を持って蝉取りにも出かけます。
日常の保育環境の中で「生き物」との関りには、
子どもの育ちを豊かにする要素が多様に含まれています。
大江先生が金柑の枝葉とともに持ってきてくれたアゲハ蝶の幼虫。
もりもり葉っぱを食べて脱皮を繰り返し、
モニョモニョとした鮮やかな緑の幼虫たちが、
次々にさなぎになっていきます。
初めは恐る恐るだった子も、
だんだんと愛着が湧き「かわい~!」と
歓喜の声を上げて優しい表情を向けます。
飼育箱のお掃除や観察のお当番も一生懸命続けています。
愛情を注ぎこむ生命に出会い、
友達と共感し協力しながら
その命を育てる子どもたちの姿そのものに、尊さを感じます。
この子たちの虫さんに向ける熱い思いに負けないくらい
「大切に育て(保育し)なくては!」と心しながらも、
実は虫が怖くて触れない臆病な自分に未熟さを感じるのでした