新年最初の開園日、今年もやってきました。
赤くて、四角くて、
妙な動きをする恐ろしいあれが…。
「飛び出た金の目に睨まれるだけでも
たまらないのに、あの大きな口の中に
自分の頭を差し出すだなんて、
ありえない!」
子どもたちはそんな心境でしょうか。
怖がらせることが目的ではありませんが、
守ってくれる先生や励ましてくれる
大きなお友達がいる中で、
自分に芽生える恐怖や不安を克服できることは、
大事な体験だと考えています。
不安や恐怖に見舞われることのない
生涯などはあり得ないからです。
不安や恐怖といった
自分の中に起こる感情に
どのように対処するかという術を
身に付けることが、この子たちの
未来を生き抜く力の一助になればと…
少し過大な期待かもしれませんが、
そんな祈りも込めています。
年号が改まって初めての新年を迎えました。
東京オリンピック、大阪万博と
華々しく盛り上がる一方、
加速する出生数の低下による人口減少、
命が尊ばれることのない不安定な世界情勢、
答えの出ない環境問題…
私たちを不安にする要素は山積みです。
大人たちで解決できていない問題を
子どもたちはこの先どう乗り越えて行けば
よいのでしょうか。
理解不能と感じる事実に遭遇した時、
不安や恐怖に支配されないためには
どうすれば良いのか。
人の助けを借り、勇気を持って
真実を知る努力をし、
しなやかに逞しく生き抜いてほしいと
願います。
今年も、みなさまの無病息災を
お祈り申し上げます。