4月のおたよりのこのコーナーで
「子どもたちが大人になり、仕事に就く頃には、
今の職種の半分が無くなり、
他のものに変わっているらしい…」
とつづりながらも私自身「本当に?」と
思う節がありましたが、
先日人工知能を携えた人型ロボットの進化に
触れる機会があり、予測が現実に向かって
確実に動き出していることに
覚悟を迫られた気持ちになりました。

人の知能を超えた人工知能に
支配される日がやってくるのか?!と空想すると、
ネガティブな場面がやたら思い浮かびます。
そんな時、ロボット工学者の石黒 浩さんが
深夜のテレビ番組でロボットに
興味を持ったきっかけを
話しておられるのを耳にしました。

「僕は小さいころから、感情や人の気持ち、
意識などということが全く分からなかった。
だって目に見えないから。だから人型ロボット
を作るのに、人間らしさというものを
物凄く追及した。」と。
そして今も尚、その追及は続いている
ということが、彼の研究記録を見ると
たくさん出てきました。
彼はまた、支援の必要な人の役に立つ
ロボットを作りたいと目標を明確にしています。

アナログな私のモヤモヤが
一掃されたわけではありませんが、
何だかとても興味深い気づきがありました。
きっと彼は幼い頃、
その独特な感じ方や物事の捉え方から、
周りを驚かせたこともあったのでは?
と想像します。
光る個性として深くかかわってもらったか、
変わった子どもとして
疎外感を味わうようなことが
あったかはわかりませんが、今は
「世界の100人の生きている天才ランキング」で
日本人最高の26位と評価されているようです。
大人の常識や当たり前を押し付けない柔軟さと、
光る個性を見つけるまなざしをもって、
原石の子どもたちを
大切に磨いていきたいと思いました。