謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
軽快な足取りでやってきた獅子舞さんとともに
2018年の保育が始まりました。
人々の無病息災を願うための伝統芸能として
古来より親しまれている行事です。

ライオンを偶像化したその姿は
強そうで縁起が良さそうに見えますが、
子どもにはそうは映りません。
角張った赤い顔、ぎょろっとした目は
睨まれているようで、
金ぴかの大きな歯ときたら、
恐怖を抱かずにはおられません。
泣いて先生にしがみつく子が
半分弱くらいでしょうか。
しかしそのような子たちのほとんどは、
抱きしめられた腕の隙間や、
自分で覆った両手の指の間から
獅子舞の動きをずっと目で追っています。
得体の知れない物に遭遇するも、
自分の安全を確保しながらしっかりと
確かめようとする姿に、
小さな「生きる力」が垣間見えました。
毎年の行事なので、年齢が大きくなるにつれ、
不安な気持ちは勇気に代わり、
やがては怖がるお友達に
「大丈夫やって!」と言える優しさに成長します。
あるめろん組の女の子は、
『怖くないわけではないけれど、
みんなと一緒だから頑張ってみよう!
ほらね私、平気でしょ。』
という心境でしょうか・・・。
左の手は何と小さくピースしていました!
心に汗をかきながら、力を振り絞る経験は
きっと、後の未来を豊かにしてくれることと
思います。

今年も保育を通して、子どもたちが一つでも多く
そのような経験ができるよう、私たちも
汗をかいて頑張ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。