先月、すいかぐみさん(5歳児)と
何気ない会話をしている時、
ある女の子が言いました。
「しんだらどこにいくの?」と。
まわりにいた何人かの子は、
それぞれに自分の体験した
「死」にまつわる事柄を話し始めました。
ご親族の死や、飼っていた猫の死など、
屈託のない表情で話しています。
その様子を観ていると、大人のように
「悲しい」や「寂しい」といった
喪失感と結びつくことは
あまりないようです。
だけど「死」という出来事が
本当にあることくらいは
認識しているようです。
そして、その先の世界が
どこに続くのかに興味を持ち、
「悪いことしたら地獄に行く」
「地獄には針のお山がある」などと、
(これはおそらく絵本の影響もありますね。)
自らの世界観を持ち始めます。
澄みきった真っ直ぐな眼差しで
「しんだらどこにいくの?」
とたずねられると、
ついついベストアンサーを
探してしまいそうになりましたが、
ここはひとつ、子どもたち自身に
色んな思いを感じたり、
考えたりしてほしいと思い、
「1年前に、病気を患って
死んでしまった犬から
飼い主のお誕生日に届いたお手紙を
とってあるから今度読んであげる。」
と約束しました。
「死」に対する概念は
成長とともに変化していきます。
幼児期を経て学童期の真ん中
(およそ10歳くらい)になると、
「なぜ自分は生きているんだろう?」
「どうして生まれたんだろう?」
と自分の命と、
生き死にを結び付けて
考えるようになります。
その時までに、生きている感覚ができるだけ
心地よい記憶や温もりとともに
刻み込まれることは
とても大切なことのように思います。
そんな経験を子どもたちとともに、
重ねていきたいと強く願ったひと時でした。
ちなみに・・・天国に旅立った
フレンチブルドックから届いたお手紙です↓
”おげんきですか?
わたしが天国に行ってから1年がたちました。
みんなとさよならする時は、
すごく痛くて苦しかったけど、
お別れの声をちゃんときいてくれてありがとう。
たくさん涙を流してくれてありがとう。
たくさん思い出してくれてありがとう。
そして、お誕生日おめでとう。
ずっとずっと 大好きだよ。
天国1丁目 ロビンより”