ことしもまたこの季節がやってきました。
ふじのもり保育園では
毎年ハロウィンに向けて、
ジャックオランタンを作ります。
本物のかぼちゃをくり抜いてお化けの顔に仕立てます。

運動会では
大きな成長を見せてくれた子どもたち。
園庭で苦戦する私に、
「がんばれ~」と力強い声援を送り、
くり抜いた種の感触や独特の匂いに
触れます。
今年のかぼちゃは
大きさはそれほどでもありませんが、実が固くて
なかなかの手応えです。
「あ~もう手が痛いよ~!」などと
わざと泣き言をこぼすと・・・
「あきらめたらあかん!」
「こころをつよくしてやってみ?」
と、可愛くも厳しい励ましの言葉。

子どもは3歳児~4歳児にかけて社会性が発達し、
他者との協調を学び始めます。
その頃の感性が何とも素晴らしく、
鮮やかに輝いて見えます。
自分が今までに励まされた経験から、
他者にもそのようにしようとします。
私が大げさにくじけたり、
喜んだりすればするほど
たくさんの言葉を重ねて応援してくれます。
そして必ず、
完成を誉めてくれる子どもがいます。
「よくできてるやん!」
「やったらできるやん!」と。
そしてまた、
私は褒められて大喜びします。
こういう会話のやり取りの中で、
子どもの規範意識や自己肯定感が育まれていく、
最適な年代ともいえます。

どんなに些細なことでも、
塗り絵のように繰り返し塗り広げていくことが
大切なように思います。
何だか難しいことを述べましたが、
今年も子どもたちの元気な応援の詰まった、
ジャックオランタンが完成しました。