ある統計によると、
高校生の90%、中学生の80%、小学生の60%
がスマートフォンを所有し、高校生全体の
約6割がSNSを利用しているそうです。

SNSの使い方には特徴があり、
学校・趣味・誰にも言いたくない部分など、
自分の中にある様々な面に応じて
複数のアカウントを所有し、
アカウントごとのやりとりをするそうです。

とにかくつながりたい!
認められたい!という欲求を
満たす大切なツールに
なっているんでしょうね。
私は、この欲求自体は正常なことだと思います。
特に、自分自身の輪郭が
はっきり見えなくて、
エネルギーのコントロールも
発展途上中の思春期には、
こういったつながりから
安心を得ることもあるでしょう。

一方で、このSNSが大きなきっかけとなり、
青少年が犠牲になる悲しい事件も
後を絶ちません。
決して原因はそれだけでは
ありませんから、
一概に否定はしませんが、結果として
SNSでつながったりしなければ・・・。
と悔やんでも悔やみきれません。
便利なツールを手にする前に、
育んでおきたい大切なことを、私たち大人は
再確認する必要があります。

生身の温もり、そこから安心する感覚、
かかわりの中で避けては通れない傷つき、
傷から立ち直る治癒力、
傷ついた相手を思いやる想像力・・・
あげればきりがありませんが、
先日のおすもう大会で、
正面からぶつかる真剣なまなざし、
負けた悔しさがこらえきれず
流れる涙、どの場面も
この子たちの心に刻まれることを
願う瞬間でした。