ふじのもり保育園では毎年、
子どもたちの進級をお祝いして
全園児に紅白饅頭をお配りしています。
私が子どもの頃に比べると、
お菓子の種類もずいぶん豊富になりました。
バターやクリームをたくさん使った洋菓子も、
焼き菓子からケーキまで、
スーパーに行ってもグミやスナック菓子など
次々と新商品が並んでいます。
数ある選択肢の中、紅白饅頭は
果たして喜んでもらえるのだろうか・・・?

色鮮やかで子どものイマジネーションを
くすぐる華やかなお菓子の陰で、
儚い賞味期限を迎えて人知れず固くなり、
葬られるのではないか・・・!?
そんなネガティブな思考を
一気に吹き飛ばすような言葉を
今年はたくさん耳にしました。
「お饅頭、おいしかった!」
「あのお饅頭をきっかけに、
うちの子、あんこにハマっています!」
などなど、嬉しいお声をたくさん頂きました。
昔ながらの素材で職人さんが
大切に蒸し上げたお菓子。
小豆には厄を払い、
紅い色には幸運を招き、
白い色には豊かな実りや平和が
象徴されています。
そんな縁起のいいお菓子が、
子どもたちの記憶の中に
いつまでも残ればいいなと、
幸せな気持ちになりました。