先日、幼児クラスのある園児と
こんなやり取りをしました。
朝からなんだか表情もさえず、
なかなかクラスの活動にも
参加したくないご様子。
「どうしたの?」とたずねると
「パワーが(出)ない…」と。
始まったばかりの保育園の1日。
学校のように授業はありませんが、
遊びを通して体を動かしたり、
ルールのあるゲームあそびでは
思考力とコミュニケーション能力を駆使したり、
間もなくにせまるふれあいステージの練習では
記憶力や表現力を必要とされたり、
給食の時間には苦手な食べ物が
立ちはだかっていたり…と子どもにとって
保育園で過ごす1日は、大人が思う以上に
ドラマチックでエネルギッシュな場面の連続です。
もちろん私たち保育者は、
体調や個人差に合わせた
適切な配慮は欠かしませんが、
育ってほしい「力」を意識して
様々な活動を設定しています。
どの子も意欲的にそれらの活動に向かって
いけるよう、試行錯誤しながら進めていきますが、
苦戦をしいられることもよくあります。
「パワー」すなわち「意欲」が湧かない理由は
何なのか、どうすれば興味や関心を持ち、
意欲的に参加してくれるのかは大切な課題です。
課題の答えに直結するわけでは
ありませんでしたが、
この園児の言う「パワー」とは
何に起因しているのかを知りたくなり、
お話を聴いてみました。
「朝、お母さんがプリプリ怒っていたから
パワーがなくなった。」と教えてくれました。
朝の忙しい時間には急かすこともありますし、
叱ってしまうことも仕方がない日もありますね。
毎日とまでは行きませんが、
親子とも気持ちよく1日を
スタートできるような朝の過ごし方を、
一緒に考えてみたいですね。
子どもたちにとっての1番のパワースポットは
きっと「お母さん」「お父さん」と
過ごす楽しい時間と空間なのだと思うと
「叶わないな~」と少し悔しくなりました。
これからもどうか、
一緒に力を合わせていきましょう!