この頃、ユニバーサルデザインという表記を
よく見かけます。
その意味は
『文化や国籍、年齢や障がいの有無にかかわらず、
たくさんの人が利用しやすいように
製品やサービス、環境をデザインする考え』
と定義されています。
自動ドアやシャンプーの容器、
公共施設のトイレ、
洗濯機やポットなどの電化製品に至るまで、
生活のあらゆる場面でさりげなく
便利なように設計されているところがそれに
当てはまるようです。
実は先月までとは違うこの字体も
「ユニバーサルデザインフォント」
という文字で、何が違うかというと、
漢字や数字のくっついていたり
離れていたりする部分が、より分かりやすく
はっきりと明示されていることで
読みやすくなるそうです。
(しかし、サイズが小さすぎますので残念ながら
ご不便おかけしております。)
私たちの保育現場でも、
子どもたち一人ひとりが豊かに育つためには、
合理的配慮とユニバーサルデザインの考え方に
基づいた環境整備が必要であると言われています。
保育室に1日の活動予定を
絵や写真とともに掲示することで、
子どもは見通しをたてることができ、安心して
活動することができるなどもその一つです。
すべての人に当てはまって、完全な
ストレスフリーということでは決してありません。
ですから完璧なユニバーサルデザインというのは
存在しないそうです。
物や道具、周りの環境がどれほど便利になり、
進化しようとも、そこに生きる一人一人が、
自分と異なる相手の立場や考え方を
恐れたり排除したりしようとせずに
理解したり折り合いをつけたりしながら
共に生き、認め合うことのできる人間環境が
欠けてはならないのだと考えています。
それは私ども法人名「ユニバーサルケア」にも
通ずる理念であり、
これからも子どもへの愛情を動機とした
進化をし続けていかなければと思うのでした。