今年の夏は終戦から70年という節目でもあり、
戦中戦後を描いたテレビドラマや
ドキュメンタリーが沢山放送されていました。
何度観ても涙なしで観ることができない
「火垂るの墓」や戦後中国に残された
子どものドラマなど、ご家庭で、
家族の皆様とご覧になる機会があった方も
おられることと思います。
そんな時、お子様からこんな質問を
されたことはありませんか?

「せんそうって何?」

この質問に、みなさまはどんなふうに
お答えになられますか?
私は以前、戦争はなぜ起きるのかと
子どもに聞かれたとき、
悩みながら、考えながら
こんなふうに話したことがあります。

「もっともっと欲しいと思う欲張りな気持ちや、
辛い思いをしている誰かのことを
考えようとしないで自分だけが
良ければいいと思う気持ちが
大きく大きくなっていくと、
せんそうが起きるの・・・かな。」と。

この答えが正しかったか
どうかはわかりませんし、
原爆投下後の凄惨な現場を
撮影した米軍の保存映像などを見ると、
答えるのに十分でない自分に
気付かされました。
正しい答えはわかりませんが、
絶対にしてはいけないこと、
だけど、今もこの地球上で起きていること、
もしかしたら自分たちの身の回りにも
起きるかもしれないことは
確かな事実です。
そんなことを伝えながら、
悲惨な出来事を繰り返さないために
私自身が戦争の悲惨さと
平和の尊さについて
考えることを止めてはいけないのだと
改めて感じました。